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香川真司 10年前

香川の最適ポジションはトップ下か、中盤か。現地識者でも意見分かれる。確定的なのは出場機会の少なさ

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

現地記者は厳しい評価「彼が去ることになっても私は驚かない」

香川の最適ポジションはトップ下か、中盤か。現地識者でも意見分かれる。確定的なのは出場機会の少なさ
香川真司はどうなるのか…【写真:Getty Images】

 マンチェスター・イブニング・ニュースのロブ・ドーソン記者は、ユナイテッドのプレシーズンを間近で取材しているが、香川が近いうちに先発出場の機会を与えられるとは思っていないようだ。

「ファン・ハールは、ファン・ペルシーとルーニーの背後でマタをプレーさせることを第一に考えているので、香川の出場は困難になるだろう」と、ドーソン記者はインターナショナル・チャンピオンズカップでのリヴァプールとの決勝戦に勝利した後に語っていた。

「ただ、少なくともファン・ハールは10番を彼のシステムに取り入れている。香川が可能性を得るならば、彼のベストポジションにしなければならない」とドーソン記者は続けた。

 また、ドーソン記者はウィルソン氏とは異なり、香川がイングランドの伝統的なセントラルミッドフィールダーのポジションでプレーし、クラブのクリエイティブなプレーヤーと位置付けることが出来るとは考えていないようだ。

 そして、この日本の10番がそう遠くない将来に新しい活躍の場に向かっている姿を想像しているという。

「私は、彼が中盤の2つのポジションでプレー出来るとは思えない。ユナイテッドが合理的なオファーを受けたなら、彼を売却すると思う。彼が去ることになっても私は驚かない。ファン・ハールはあまりに多い10番の選手のなかで、マタをファーストチョイスに選んだ」とドーソン記者は語った。

 何人かの選手がモイーズの下で将来への道を決めたが(ビディッチはクラブから離れ、ルーニーは新たな大型契約にサインした)、現在はそれをファン・ハールが担当している。

 ファン・ハールは、選手を戦力として求めているならば、彼らの近くに寄り添い、話をする時間と場所を設けている。一方で、必要でないならば出口のドアを躊躇なく開くだろう。

 香川は、今のところはファン・ハールがそばにいる。しかし、生き残るための機会が多く与えられるかは確信が持てない。

【了】

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