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香川真司 10年前

香川の最適ポジションはトップ下か、中盤か。現地識者でも意見分かれる。確定的なのは出場機会の少なさ

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「私は彼を6番や8番でプレーさせたい」

 7月30日のインテルとの試合でPK戦の末に勝利した後、香川を10番(トップ下)の1人とは見ておらず、セントラルミッドフィールダーとして試してみる予定だったことを明かした。

「私はドルトムントの頃から彼を知っている。そして、彼は10番の位置でプレーしていた」とクラブ公式サイトで語っている。

「最初の2試合で、6番か8番(ともにセントラルミッドフィールダー)の位置で彼を使った。しかし、彼が望んでいたので、10番でもチャンスを与えることにした。実際、前の2試合よりも非常に良いプレーをしていたね」

 イングランドで有名な戦術の専門家、ジョナサン・ウィルソン氏が香川についてこう評している。

「彼の持つエネルギーとゲームを理解する頭脳があれば、彼がセントラルミッドフィールダーで機能しない理由が見当たらない。ファン・ハールが複数の位置で彼を試しているという事実は、新監督が彼の将来のために考えてくれているということ。

 そして、彼は素早く勤勉で戦術的にインテリジェントだ。彼は理想的な“ファン・ハール・プレイヤー”でなければならないだろう」

 しかし、私はその反応がそれほどポジティブではなかったことを認めなければならない。以下のファン・ハールのコメントを読んで欲しい。

「彼は10番としてより良いプレーをしたが、私は彼を6番や8番でプレーさせたい。したがって、恐らく彼はあまりプレーする機会がないだろう」

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