リヴァプールに0-4の完敗
レヴァンドフスキの不在を実感させるゲームだった。
2014年8月10日、ボルシア・ドルトムントはアンフィールドにてリヴァプールとテストマッチを行う。13日に14-15シーズン最初の公式戦であるスーパカップでバイエルン・ミュンヘンをホームに迎え撃つドルトムントにとって、プレシーズン最後のテストマッチである。
前半、ドルトムントは4-1-4-1の布陣で先発メンバーを組んだ。【GK】にラングラク、【DF】は、右SBピシュチェク、CBにソクラティスとギンター、左SBシュメルツァーの4人が並ぶ。【MF】は底にケール、その前方に右からオバメヤン、ヨイッチ、キルヒ、ムヒタリアン、そして【FW】はラモスのワントップである。
9日に練習を再開したばかりのバイデンフェラーとフンメルス、W杯直前のドイツ代表のテストマッチで負った足首の怪我が癒えていないロイスは欠場している。
結果から先に書いてしまうと、0-4のスコアでドルトムントの完敗だった。翌11日付のビルト紙は、そのスコアとライバルのシャルケ04を掛けて、「DORTMUND04」と小馬鹿にしたが、指揮官クロップも試合後に述べたように、リヴァプールとの間でまずコンディションの面で差があったのは事実である。
ドルトムントは6日に合宿を終えたばかりで、ブンデスリーガの開幕はおよそ2週間後だが、プレミアリーグの開幕を1週間後に控えているためリヴァプールの方が仕上がりは早く万全だった。
90分を通してドルトムントは、スターリングを中心とするリヴァプールの執拗な左サイドからの攻撃に苦しみ続ける。リヴァプールは、スターリングと左SBを務めたグレン・ジョンソンとのコンビネーションによるサイドアタック、またワントップのスタリッジとトップ下のコウチーニョを含めた3人での攻撃を仕掛けた。