日本語話者に発音しやすいのは「アギーレ」
日本代表監督にハビエル・アギーレが就任することが決まった。表記はアギレなのかアギーレなのか、から始まり、ハビエル・アギーレとはどんな人物なのかまで、日本で関心は非常に高いようだ。
表記については、正解はない。ただし、発音する時“ギ”にアクセントが置かれるため、アギーレと表記した方が日本語話者には発音しやすく、“ア”にアクセントが置かれる状況が防げるというメリットがあるのは確かだろう。
もとい、ハビエル・アギーレは、2002年にオサスナの監督としてやってきてから、昨季まで12年間、スペインリーグに携わってきた。メキシコ代表監督をつとめた2009-10年を除いて、11年間、スペインに在住していたため、非常に顔なじみの監督といえる。
どれだけスペインに長くいても、そのメキシコ色豊かなスペイン語は決して失われることがなく、また、いわゆる俗語を多用することでも知られている。英語でも用いられる「娼婦の息子」といった単語を平気でピッチでも使うために、主審にレッドカードを出されたことも一度や二度ではない。
アギーレが退場させられるシーンは、リーガではおなじみのものだった。だが、そういった言葉を使うからといって、決して気性が荒いとか、品のない印象を与えるわけではないのが、彼の面白いところだ。
【次ページ】スラングの多用と家族思いの一面