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明確になった選手の役割、全てが連動する3-4-1-2。マンUは昨季と何が変わったのか? 新指揮官のスタイルを読む

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

モウリーニョとの対決に期待。ユナイテッド復活で更なる混戦も

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かつてバルセロナでファン・ハールの片腕を務めたチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督【写真:Getty Images】

 もちろん、まだプレシーズンのため相手チームも調整段階。また、リヴァプールのブレンダン・ロジャース監督が「プレミアリーグに驚くことになる」と警告を発しているように、プレミアリーグは他のリーグに比べて戦力差が拮抗している。

 マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシー、アーセナル、エヴァートン、トッテナムは、個性の強い指揮官を持ち、戦力も充実している。

 特にチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、かつてバルセロナでファン・ハールの片腕を務めた存在だけに、徹底的に弱点を暴いてくるはず。この策士同士の“師弟対決”は、今シーズンの大きな見所だ。

 しかし、ユナイテッドも今後時間の経過とともにチームの成熟度も上がっていけば、戦術的にも更なる幅が出るだろう。しかも、プレシーズンマッチでは未出場のファン・ペルシーは、ファン・ハール監督とオランダ代表時代から強い信頼関係を築いているため、チーム力は更に上がる。

 昨シーズンは早々に優勝戦線から離脱したユナイテッドだが、この“赤い悪魔”が憎らしいほどに強くなければプレミアリーグは面白くない。今シーズンは7チームが繰り広げる大混戦に期待したい。

【了】

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