新加入の高山がシャドーストライカーとして力を発揮
柏レイソルは6日にスルガ銀行チャンピオンシップを戦い、コパ・トタル・スダメリカーナ王者のラヌス(アルゼンチン)に2-1で勝利した。2011年のJリーグ優勝を皮切りに、天皇杯、ヤマザキナビスコカップと毎年タイトルを獲得している柏だが、今年もクラブの歴史に残る勝利を掴んだ。
タイトルを獲得したという自信を携えて、今節はアウェイに乗り込んで横浜F・マリノスと対戦する。コンディション面には若干の不安がある。タイトルを獲ったことは選手たちの自信を深めたはずで、その意味でメンタル的な問題はなさそうだ。心配なのは体力面だ。
柏は前節の川崎フロンターレ戦のスタメンを、そのままラヌス戦でも起用している。真夏の連戦ということもあり、消耗は激しいと思われる。ラヌス戦から中2日で今節を迎える。勝っているチームを無理にいじる必要はないが、疲労でパフォーマンスが落ちることもある。ネルシーニョ監督はコンディションを考慮してメンバーを変更してくるのか、それとも同じ11人を送り出すのか。指揮官の采配にも注目だ。
そんな柏で現在絶好調なのがMF高山薫だ。今シーズンに湘南ベルマーレから加入し、サイドを主戦場に活躍してきた。田中順也がポルトガルのスポルティング・リスボンに移籍したことで、2シャドーの一角が空いた。それまでウイングバックに入ることの多かった高山だが、ポジションを一列上げ、より相手ゴールに近いところでプレーすることで持ち前の攻撃力を発揮している。
前節の川崎戦で移籍後初得点を含む2点を挙げ、先日のラヌス戦でも得点を奪っており、チームで最も勢いのある選手の一人だ。
田中やレアンドロ・ドミンゲスという攻撃的な選手を失った柏だが、高山がその穴をしっかり埋めており、今後優勝争いに参戦するためにもキーマンになりそうだ。