「愛するチームに手助けできたことを誇りに思う」
ブラジル・ワールドカップで史上初となるコスタリカの8強進出へ貢献したボルヘスは、フランス1部のエビアンへの移籍が基本合意に達していたため、アウェーのヨーテボリ戦には欠場する予定だった。だが、ボルヘスは急遽チームに招集されたため、チームスタッフがシャツを用意できなかったとされる。
仕方なくチームスタッフは、スタンドからボルヘスの名前と背番号が入ったアウェーシャツを着ているファンを見つけ出し、スポンサーの刺繍を入れて着せるという荒療治を行った。
この甲斐あって、ボルヘスは同試合で2-0の勝利に貢献し、チームは2位に浮上。シャツを貸したファンのルイスさんは「愛するチームに手助けできたことを誇りに思う」と語った。
ファンがプロ選手からシャツをもらうことは稀なことだが、プロ選手がチームとの別れを兼ねた試合でファンにシャツを借りることもまた、稀なことである。
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