サッカーを支える環境がある町田
――町田市はよく「サッカーの街」と言われます。それが町田でオリンピック・パラリンピックのキャンプを招致する上での強みというのは何だとお考えですか?
「強みというところでいえば、国体の成年男子サッカーの入場者数は町田市では1回戦と準々決勝で計5試合を担当しましたが、観客数は全試合で1000人を超え、最も多いときには3300人が集まりました。
平均観客数でも1930人と他の成年男子サッカーを開催した4市を上回っています(他の市の平均観客数は、三鷹市は3試合で267人、多摩市は6試合で460人、調布市は2試合で1225人。調布市は味の素スタジアムで3位決定戦と決勝戦を担当)。
町田市にはサッカーに対して理解をして頂き、支える、観るという環境がゼルビアやフットサルのペスカドーラのおかげもあり、整っていると思います。それは町田市の大きな強みになると思います。
また先ほどお話した東京国体の時のボランティアでは、62区市町村の中で組織率が最も高かったですし、『町田を支える』という思いを持った方がたくさんいらっしゃることも強みです」
――逆に東京国体を通して、大きな大会やイベントを組織する上での課題というのは何か見つかりましたか?
「例えば陸上競技場へのアクセスや、宿泊が課題になると思います。町田市だけを考えれば小田急線の鶴川駅が最も近く、バスで15分ほどです。一方、京王相模原線の京王多摩センター駅からだと1時間に1本くらいしかバスがありませんが、10分もかからずに陸上競技場まで行けます。
実際に東京国体のさいにも選手たちには京王多摩センター駅近隣のホテルに宿泊し、そこからバスで競技場まで来ていただきました。これからは町田市だけでなく、シャトルバスなど近隣の行政や民間の方々を含めて協力をしていかなければいけないなと思っています」