「最善を尽くせば、道は開かれる」
「僕はスコットランド西部のエアシャー出身で、失業者の多いグラスゴーで育った。リヴァプールは似たような歴史がある街で、僕はそれを認識している。リヴァプールでは就職難にあえぎ、懸命に仕事を探している失業者がたくさんいる。彼らにはチケットを買うお金さえないかもしれない。
僕はこの小さな意思表示で、そんな状況にいる人たちにプレミアリーグを楽しんでもらおうと考えた。これでたくさんの人たちに楽しんでもらえたらと思う。
僕はジョブセンター・プラスに相談し、リヴァプール中の支所に毎週、チケットを配ってもらい、不遇の失業者にプレミアリーグの試合を楽しんでもらうように頼んだ。
僕は毎日、自分がサッカー選手としての生活や好機を得ていること、家族を養えること、少なからず地域の役に立てる立場にいることに対して、本当に恵まれていると感じている」
エヴァートンは「最善を尽くせば、道は開かれる」という格言をクラブのモットーとして掲げており、愛称の一つに「市民のためのクラブ」というのがある。自身の慈善心とクラブ理念に沿ったこのネイスミスの行動に対し、ツイッターではファンから「素晴らしい」、「尊敬する」などと称賛の声が上がっている。
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