今夏、4選手で約52億円の仲介手数料を得ている可能性も
実際、この手法は実を結んでおり、多くの選手が天文学的な金額で移籍を果たし、「Gestifute」は莫大な利益を生んでいる。では、この会社は今シーズンの移籍市場でどれだけの利益を生んだのだろうか?
2013年にFIFAが発表した統計によると、11-12シーズンにおける代理人へ支払われた仲介定数料の平均は移籍金の約28%となっているため、今シーズンも28%と仮定してチェックしてみよう。
まず、前述のハメス・ロドリゲスに加えてジエゴ・コスタがアトレティコ・マドリーから3800万ユーロ(約52億3500万円)でチェルシーへ。ゼニトは、エセキエル・ガライ獲得のために所属先のベンフィカと保有権50%を持つレアル・マドリーに対して合計1500万ユーロ(約20億6600万円)を支払った。
その他、ベベがマンチェスター・ユナイテッドからベンフィカへ300万ユーロ(約4億1300万円)で移籍している。
ハメス・ロドリゲス 8000万ユーロ(約110億円)
ジエゴ・コスタ 3800万ユーロ(約52億3500万円)
エセキエル・ガライ 1500万ユーロ(約20億6600万円)
ベベ 300万ユーロ(約4億1300万円)
計 1億3600万ユーロ(約187億3690万円)
「Gestifute」の今夏の移籍金ビジネスによる推定収益は1億3600万ユーロ(約187億3690万円)の28%なので、3808万ユーロ(約52億4600万円)ということになる。わずか1ヵ月でこれほどの利益を上げられるのだからサッカーの選手移籍は巨大なビジネスだ。