アトレティコにはポジションあり。外国籍枠にも空き
そう言う意味でも、この欧州王者レアル・マドリー戦の活躍は大きい。もちろん、リーガはプレミアよりも2週間も開幕が遅く、マドリーは選手もチームも調整不足なため、手放しで喜べるものではないが、それを差し引いてもプラスとなるはずだ。
相手がマドリーだけに、噂の上がっているアトレティコはこの試合を視察している可能性が高い。アトレティコは選手の質も高いため、移籍=レギュラーには繋がらないが、外国籍枠に空きがあり、FWはビジャとジエゴ・コスタが退団しながら即戦力ではマンジュキッチのみの獲得に留まっている。
アトレティコの2列目は、ウイングにグリーズマンとトゥラン、トップ下&ウイングにコケとラウール・ガルシアがいる。しかし、昨季にウイングでも起用されたビジャが退団しているだけに、4人で3つのポジションを回すのは選手層に不安が残る。
トゥランはケガがちでもあり、補強をしなければキツくなる可能性が高い。現状では、ユナイテッドよりは勝負させてもらえる状況が期待できると言える。
また、アトレティコ関連の報道がどの程度信憑性のあるものかは分からないが、アトレティコだけではなく多くのクラブがこの大会に注目しているはず。たった1試合とは言え、マドリーを相手にあのパフォーマンスが出来る選手にポジティブな評価を下さないクラブはないだろう。
今夏のプレシーズン期間は、香川にとってキャリアの分岐点と言っても過言ではない。移籍するも残留するも本人の決断次第だが、「あの時こうしておけば…」と、後々に後悔しない決断をしてほしい。
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