2日、J1鹿島アントラーズ・MF野沢拓也の移籍が発表された。鹿島の公式HPに掲載された野沢のコメントにはクラブへの思いが詰まっていた。全文を紹介したい。
「次にアントラーズのサポーターの皆さんに「さようなら」を告げるときは、現役引退のタイミングだと思っていました。ヴィッセル神戸に在籍した1年を除き、18年半にわたりここでお世話になったことから、自分の中で引退までやり切りたいという願いがありました。当たり前のことかもしれませんが、サッカーの醍醐味は自分たちの技術と戦術で相手を上回り、勝利すること。そして、常に勝ち続けること。アントラーズではそれを実現できる環境がありました。
しかしながら、アントラーズには今、かつての自分のように、これから更に成長する多くの若手選手がいて、彼らとともにクラブは新しい時代に向かおうとしています。ベテランと呼ばれるようになった自分が、今までの経験を生かして彼らとチームを支えるというのもプロ選手として素晴らしいことだと思います。しかし、自分の未熟さゆえに現段階ではそれを受け入れることができませんでした。「観戦客をワクワクさせるような選手でありたい」という気持ちは、今も強く残っています。
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