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ベレーザとINAC、女子サッカーの盟主はどちらだ。真夏の西が丘で“L・クラシコ”開催

text by 青木務

女子W杯優勝の翌年から使われるようになった

 両者の対決をこう呼ぶようになったのは2012年からだ。2011年になでしこジャパンがW杯を制し、女子サッカーに多くの関心が集まった。当時のベレーザとINACには両チーム合わせて9人の世界一メンバーが所属しており、まさに日本女子サッカー界を代表する存在として注目された。そして翌年、ベレーザのホームで行われたINAC戦が聖地・国立競技場で行われたのだが、その時に『L・クラシコ』と名付けられたのだ。

 おわかりの通り、レアル・マドリーとFCバルセロナによる、世界で最も有名なナショナルダービーから取ったものだ。ちなみにLは、レディースのLである。

 先日の女子アジアカップでも合わせて7名が選ばれており、今も両チームは多くの選手をなでしこジャパンに送り出している。

 今シーズンのINACは、一強時代を築いた昨年までの強さが薄れている。過去3年間でほとんど負けていなかったが、今シーズンは開幕2連敗など既に5敗を喫している。対するベレーザも3連敗を経験したが、その後は6連勝を含む8戦負けなしと調子は上向き。

 この試合は3位と4位の直接対決で、INACが勝てば順位は逆転する。ただ、クラシコというからには今の順位は気にせず、互いの意地をかけて目の前の相手に打ち勝つという気持ちで試合に臨んでほしい。

【了】

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