8年がかりでアルゼンチンが世界に誇る素晴らしいスタジアムができあがった
――今日はお忙しい中、インタビューのための時間を割いてくださってありがとうございます。
グロンドーナ「いやいや、日本の皆さんにはもうかれこれ30年以上もお世話になっている。こちらこそ、自分の言葉を日本の皆さんに伝えてもらう機会をもらってありがたく思っている」
――24年ぶりのアルゼンチン開催となるコパ・アメリカ開幕が間近に迫ってきました。各会場の準備は万端ですか?
「大会がスタートするまでには十分間に合うペースで、順調に準備が進められている。どの会場でも、ロッカールームやプレスルーム、シートなどの改装が終わり、大会のために新しく建設されたサン・フアンのスタジアムでは、去る3月16日にこけら落としが行われた。このときアルゼンチン代表はベネズエラ代表と対戦して4-1と快勝している。
サン・フアンの人たちはこのフィエスタ(お祭り)を機に、地元でのコパ開催をますます実感できるようになった。普段はなかなか代表クラスの試合を生で観ることができない地方の人たちに一流のプレーを堪能してもらうことは、アルゼンチンにとって今大会の目的のひとつでもある」
――開幕戦の会場となるラプラタ市のスタジアムは、超近代的な建築が話題を呼んでいますね。
「その通り。『エスタディオ・ウニコ』(唯一のスタジアム)という愛称のとおり、ラプラタのスタジアムは南米大陸で唯一の近代的な設備を誇っている。スタジアム中央の上部に設置されたLED搭載スクリーンは、その代表的なものだ。
03年の着工から様々な難関を乗り越え、現在のブエノスアイレス州政府による全面的な協力によって、8年がかりでアルゼンチンが世界に誇る素晴らしいスタジアムができあがった。開幕戦となるアルゼンチン対ボリビア戦は、世界中のサッカーファンに見てもらいたいと思っている」