結果はリヴァプールの勝利も、完成度はシティが上
田中将大が三振を奪い、黒田博樹がゴロで打ち取り、イチローがダイヤモンドを疾走する。それが日常のヤンキースタジアムだが、この日は別の景色が広がっていた。内野の土は緑の芝で覆われ、ボールパークはサッカースタジアムへと姿を変えてリヴァプールとマンチェスター・シティの一戦が行われた。
ピッチの横幅は狭く、野球を観るために作られたいびつな形状の客席は、プレーしている側も観ている側も違和感があったかもしれない。とは言え、これもプレシーズンマッチの醍醐味。普段のサッカー観戦とは違った趣もあった。
絶対的エースだったルイス・スアレスをバルセロナへ売却したリヴァプールは、この試合ではダニエル・スタリッジの相方にサウサンプトンから獲得したリッキー・ランバートを起用。システムはアンカーを置いた4-3-2-1を採用した。
GK:ブラッド・ジョーンズ
DF:マーティン・ケリー、コロ・トゥーレ、セバスティアン・コアテス、ホセ・エンリケ
アンカー:スティーブン・ジェラード
CH:ジョーダン・ヘンダーソン、ジョー・アレン
トップ下:フェリペ・コウチーニョ
FW:ダニエル・スタリッジ、リッキー・ランバート
シティは、ミラン戦に続いて4-4-2を採用。ウィリー・カバジェロやフェルナンド、ブルーノ・スクリーニといった新加入選手を起用してチームに組み込む作業を進めている。
GK:ウィリー・カバジェロ
DF:ガエル・クリシ、デドリク・ボヤタ、マティヤ・ナスタシッチ、アレクサンダル・コラロフ
MF:ヘスス・ナバス、ブルーノ・スクリーニ、フェルナンド、ジェームズ・ミルナー
FW:ステヴァン・ヨヴェティッチ、エディン・ジェコ
結果は、2-2で終えてPK戦の末にリヴァプールが制したものの、チームの完成度の点ではシティが上か。