W杯で明暗分かれたGK。マドリーはカシージャス放出を希望
ゴールマウスの動きにも、今回のW杯の明暗が色濃く出ている。なんといっても、勝ち組として最初に名乗りをあげたのは、チリ代表のクラウディオ・ブラーボだろう。31才というベテランながら、その経験が買われバルサに移籍。今週からプレシーズンに参加し始めた。
ここ数年のレアルソシエダの快進撃に、ブラーボが大きく貢献していたのは周知の事実だが、それでも、バルサのようなビッグクラブへの移籍が可能になったのは、チリ代表での活躍があってこそ。
現在、マドリーへの移籍が確実視されているケイラー・ナバスにしても同様だ。もともと、レバンテでも名GKとして名を成していたが、マドリーが獲得に乗り出すことを決めたのは、今回、W杯でコスタリカをベスト8に導いた活躍があってのことだ。
光があれば影もあるわけで、その結果、長い影を落としているのが、イケル・カシージャスだ。スペイン代表が今回のW杯でオランダを前に5失点する恥辱を味わうことになったのは、忘れることのできない汚点だ。
もちろん、この失点の責任をカシージャスのみに押し付けるのは、あまりにも酷だが、それを差し引いても、その張本人がレアル・マドリーの正GKで居続けることに当然、疑問も生じるわけで、実際、レアル・マドリーは来季に向けて、イケル・カシージャスとディエゴ・ロペス、2人をまとめて放出しようとしている。