「ユナイテッドは単調に見えた」(ユーロスポーツ)
香川についてもこう口にした。
「私はボルシア・ドルトムントでプレーしていた香川のことも知っている。彼はドルトムントで10番の位置でプレーしていた。私は彼を最初の2試合でこの布陣の6番か8番のポジション(守備的MF)の位置で使いたかったし、彼がプレーしたがっていた10番の位置でプレーさせる機会も与えた。彼は過去2試合よりも遥かに良くなった」
ユーロスポーツは香川に平均点の6点を付け、マンオブザマッチには右MFでプレーした8点のアントニオ・バレンシアを選出。後半15分と29分の香川とナニが演出した好機を決定機として紹介し、試合を次のように評した。
「3-5-2はルイス・ファン・ハールにとって前向きか? 今季のプレシーズンで新しく使用されている布陣は2勝1分けという結果をもたらしているが、7-0で大勝した初戦のLAギャラクシー戦を除けば、むしろファン・ハールは試合内容に失望しているだろう。
ユナイテッドがインテルを上回っていたのは確かだったが、ハーフタイムの交代(8選手)はチームのプラスにはならず、ユナイテッドは単調に見えた。ファン・ハールは新選手補強を念頭に置いているが、現状では他の強豪クラブに劣っているため、早期獲得がカギを握る」
今回も香川は後半からの出場となったが、本来のトップ下で久々の出場機会を得ることができた。英メディアでは連日のように香川を含むユナイテッドの放出選手の可能性を報じているが、今回のトップ下での起用が香川の再起に希望の光をもたらしたことは言うまでもない。
ユナイテッドの次なる試合は8月2日にミシガンで行われるレアル・マドリー戦だが、そこで引き分け以上の結果を出せばグループ首位が決まるため、その2日後に行われる決勝戦に進出することとなる。香川にとっても、トップ下で再び出場機会が巡って来れば、昨季のCL王者を相手に結果を出して好調の波に乗れる可能性も十分あり得るだろう。
【了】
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