オレンジ3チームが軒並み低迷
清水はオリジナル10のクラブとして93年のJリーグ創設年度から残留。新潟はJ1初昇格した04年からJ1に定着。2012年には奇跡的ともいえる残留力を見せたことも有名だ。そして大宮も05年のJ1昇格後は残留。「残留争いのプロ」とささやかれるほどギリギリの順位で残留を決めることでも有名だ。
しかし今季は、そのオレンジ3チームが軒並み低迷。3チームともの残留に危険信号がともりつつある。
清水は前節ようやく柏に勝利したものの、それまでは7試合勝ちなしの苦境に立たされた。順位も12位と振るわない状態だ。
11位の新潟は、中断明けから3連敗中。しかも3試合連続無得点と深刻な得点力不足に苦しんでいる。昨年のエースストライカー・川又堅碁もベンチ外が続いているのも気になるところだ。
もっとも苦しいのは、17位の大宮アルディージャだろう。前節は最下位・徳島ヴォルティスに1-3で負け、サポーターの怒りが爆発。試合後はサポーターがバス囲みを行い、大熊監督と話し合いを行ったことが報道されるなど、クラブ全体にも不穏な空気が漂っている。
シーズン後半戦、オレンジチームの巻き返しはあるのか。「オレンジをクラブカラーにするチームは、J2降格がない」というジンクスに注目が集まりそうだ。
【了】
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