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長友佑都 10年前

ミランとは正反対、現地が高評価するインテル。長友のライバル称賛で今季はポジション争い激化か

ギネス・インターナショナルカップに参加しているミランとインテルは正反対の評価を受けている。連敗のミランにはプレシーズンであるにもかかわらず酷評が並び、逆にインテルは新戦力など好印象なようだ。また、長友のライバルは高い評価を得ており、今季はポジション争いにも注目だ。

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

新加入選手を現地紙は評価

 ギネス・インターナショナルカップに参戦するミラノの2チーム。レアル・マドリーとのPK戦を制したインテルと、2試合で8失点を喫したミランとでは、当然ながらイタリアメディアの評価に大きな差が出来ている。

 まずはインテル。「堅く、苦しみに耐える力があるインテルは、同点に追いつき、スター選手の多くが不在とは言えレアル・マドリー相手に勝ちそうになっていた。インテルはギネス杯で良いスタートを切った」とガゼッタ・デッロ・スポルトは伝える。

 一方コリエレ・デッロ・スポルトも「W杯出場選手の復帰待ちで、さらに補強も不十分の状態ながらレアル・マドリーに引き分けた。コバチッチの不在で最初は組み立てられずに苦労したが、徐々に相手を捉えて前に出た」と好意的に報じている。

 ただし、あくまでプレシーズンの段階。注視すべきはパフォーマンスである。とりわけインテルファンが最も気にしているのはセンターラインの核となる新戦力だ。そしてガゼッタ・デッロ・スポルトは、ビディッチとエムビラに高評価。

 前者については「序盤に一度インターセプトを失敗したが、その後は経験を活かし老練にDFを締めた。そしてセットプレーに前に上がったときも危険だった」とし、途中出場した後者についても「チームに重量と平面の配列をもたらした」と組み立てを守備の両面を褒めていた。サムエルそしてカンビアッソの退団により、新シーズンを占う彼らが順調に仕上がっていることは、ファンにとって嬉しいニュースだろう。

 長友が出場するまで左サイドで起用されていたドドについては「なぜローマが彼を放出したのか、見たものは不思議に思っている。ドリブルを始め繊細な技術は名門のスクール出であるかのよう」とかなりべた褒め。「長友がW杯後の休暇を取っているチャンスを活かし、左サイドの序列を駆け上った」と報じていた。

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