インテル戦の起用法次第で香川のチーム内での役割も明確に
ユーロスポーツは香川に平均点の6点を付け、マン・オブ・ザ・マッチのルーニーには9点が付けられ、試合を次のように評した。
「ファン・ハール監督は怒りや失望した感情を隠さない人間だ。ルーニー以外のユナイテッドの選手たちは非常に低調なプレーをし、特にアシュリー・ヤングとナニは消えていた。
ピャニッチに55メートルのロングシュートを決められたベン・エイモス(GK)に厳しいコメントを残したファン・ハールは今季、彼を二度と使わないかもしれない」
ユナイテッドでは、今季のチームをけん引する新主将に誰が選ばれるかにも注目が集まり始めている。この日の主将に抜擢されたのは、有力候補のルーニーではなく守備的MFで香川とコンビを組んだMFトム・クレバリー。
昨季の主将と副主将を務めた3選手(ビディッチ、エブラ、ファーディナンド)が一気に抜けた今夏、オランダ代表でも主将を務め、ファン・ハール監督が絶大な信頼を寄せるFWロビン・ファン・ペルシー(現在W杯後の休暇中)が最有力とみられているが、ルーニーも有力候補の一人なだけに今後の指揮官の動向が注目される。
今回は香川にとって条件の悪い試合だった。監督が述べた通り、高い標高と暑い気温に加え、ユナイテッドは3-0で折り返した後半、主力格の選手8人を起用した前半から9選手を交替させ、主力が香川を含めて6人のみとなった事も、チームが劣勢に立たされた要因の一つだった。
ファン・ハール監督は守備的MFでの香川の可能性を見出そうとしているが、30日にワシントンDCで行われるインテル戦でも「3-4-3」の「守備的MF」で「後半から」起用されることになれば、今季の香川のチーム内での役割も明確になってくる。
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