ウイングで途中出場の本田、今後クリアすべき課題とは?
そして、本田は2点のビハインドを背負った後半32分から出場。ニアンに代わって右ウイングのポジションに入った。高い位置からプレスをかける場面は難度か見せたものの、攻撃時には中央へ絞ることも多く、インパクトを残せないまま終了。
もちろん、出場時間も短く、チームの作りもまだまだ途上の現状で判断を下すのはフェアではないが、インザーギ監督が本田をウイングとして考えているのであればクリアすべき課題は多いだろう。
スピード不足は、もはや改善できることではない。それを補うためにも周囲とのコンビネーションを高め、中央で仕掛けたいのであれば常に絞るのではなく、絶妙なタイミングで効果的に中央を使えるようにするべきだ。
ミランは、日本時間28日にマンチェスター・シティ、同8月3日にリヴァプールと対戦する。プレミアのビッグクラブとの対戦でインザーギ監督がどのような戦略を見せるのか、チームのパフォーマンスだけではなく、監督の力量も世界中から視線を集めるだろう。
それにしても、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リヴァプール、ACミラン、インテル、ローマ、オリンピアコスという8クラブを集結させる米国のブッキング力とポスピタリティ力は凄い。
この大会には本田、香川、長友が参加。直接対決も楽しみだが、それ以上に彼らが新シーズンで重要なポジションを掴めるかは今大会の出来にかかっているといっても良いだろう。
また、31日のリヴァプール対マンチェスター・シティは、ヤンキースタジアムで行われるため、ひと味違った趣のある観戦となりそうだ。
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