コンディション、連係ともに不十分。インザーギ初陣は3失点
米国で行われるプレシーズンのカップ戦「インターナショナル・チャンピオンズカップ」が日本時間25日に開幕した。
カナダのトロントを本拠地とするMLSのトロントFCのホームスタジアムであるBMOフィールドで行われた開幕戦。ACミランは、ギリシャのオリンピアコスと対戦して0-3と完敗を喫した。
クラブのレジェンドであり、昨シーズンまでは下部組織を率いてきたフィリッポ・インザーギ新監督の実戦初采配となったこの試合、フォーメーションはアンカーを置いた4-1-2-3を採用。
GKガブリエル、DFアルベルタッツィ、ボネーラ、ラミ、ザッカルド、MFクリスタンテ、サポナーラ、ポーリ、FWエル・シャーラウィ、ニアン、パッツィーニが先発。本田圭佑はベンチスタートとなり、エッシェンとアーセナルからのオファーが報じられているバロテッリはベンチ外となった。
現役時代には生粋のストライカーとして2度のセリエA、チャンピオンズリーグの優勝に貢献したインザーギ監督。その采配にはミラニスタならずとも注目しているはず。しかし、この試合では采配以前に選手のコンディションも整っておらず、連係面も不十分だった。
前半16分のアレハンドロ・ドミンゲスによる先制点の場面では、ミランの守備陣が完全にボールウォッチャーとなり失点。後半9分の2点目は、左サイドでボールを受けたマスアクにザッカルドが寄せられず、あっさりクロスを入れられてディアマンタコスに決められた。
さらに、同33分にはブーハラキスに見事なミドルシュートを叩き込まれて3点目を奪われた。もちろん、コンディションが整えば回避できる失点もあった。さらに今シーズンは、パリSGからアレックスを獲得して守備力の強化も行ったが、全体的には昨シーズンから残された問題はまだまだ多そうだ。