早くも始動したペップ・バイエルン
ドイツ代表がブラジルの地から黄金のW杯を持ち帰ってから、はや1週間が過ぎ去った。国内はいつまでも甘美に酔いしれてはいない。新しいシーズンの訪れはすぐそこに迫っている。メディアの話題は国内リーグ一色だ。
ブンデスリーガは開幕まで1ヶ月を切った。オープニング・ゲームは8月22日を予定している。昨季王者のバイエルン・ミュンヘンが、ホームのアリアンツ・アレナにボルフスブルクを迎え撃つ。
W杯参加組は遅れたバカンスの途中だが、就任2季目となるペップ・グアルディオラが率いるバイエルンは7月10日に始動した。ペップ・バイエルンは既に新たな創造を始めている。
昨シーズンはブンデスリーガを史上最速で優勝し、ドイツカップも制したバイエルンだが、欧州チャンピオンズリーグでは準決勝でレアル・マドリーに敗北を喫した。チャンピオンズリーグに限らず、ドイツカップの決勝でもドルトムントを内容も含めて圧倒したとは言い難い。挑戦の余地はいくらでも残されているのである。
セバスティアン・ローデ、フアン・ベルナトといった新メンバーも加入したが、中でも2シーズン目を迎えるペップ・バイエルンの象徴は、ロベルト・レヴァンドフスキと言えるだろう。
7月10日に新加入記者会見に臨むと、そのままトレーニングに参加する。ドルトムントで4シーズンに渡って着実に実績を積み重ね、バイエルンへとやって来たFWの、挑戦への意欲、ゴールへの渇望が衰えるところはない。
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