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コルドバはなぜハーフナーを獲得したのか? 現地記者が分析する資金面・戦力面で必要だった理由

text by 一色伸裕 photo by Getty Images

1部では不安募る攻撃陣。『高さ』というオプションとしても期待

コルドバはなぜハーフナーを獲得したのか? 現地記者が分析する資金面・戦力面で必要だった理由
即戦力として掛かる期待は大きいと言える【写真:Getty Images】

 フェレール監督は直接この日本人FWを指導していないが、フィテッセとのつながりがある。これも獲得の決め手となったのだろう。もちろん戦力としても考えてのこと。

 昨季のチームの得点は42試合で46得点。コルドバを除いた21チームの平均点が44.5であることを考えると並の数字である。これではトップリーグで得点を重ねていくのは難しい。

 FWシスコもチーム最多10得点と活躍したが、この10得点はすべて足によるもの。188センチと長身だが空中戦で勝負強さが見られず、『高さ』というオプションも考えてハーフナーを獲得したと見られる。

 システムは4-2-3-1を採用しているとあってシスコとのポジション争いになるが、常に最良の策を模索し続ける監督だけに共存を図るために4-4-2やそれ以外の布陣も考えられるだろう。

 ほかにもフィオレンティーナから21歳のブラジル人FWマトスを、バレンシアよりこちらも21歳と若いアルゼンチン人MFフェデレコ・カルタビアをともに期限付きで獲得。厳しい懐事情でなんとかやり繰りをすべく補強をしているが、多くは経験値が乏しい。即戦力としてハーフナーに掛かる期待は大きいと言える。

 アンダルシアのファンは熱狂的である反面、冷めやすくもある。目の肥えた“ブランキベルデ”(白と緑の意、コルドバの呼称)のファンを魅了することができるか。ハーフナーには即時の結果が求められている。

【了】

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