タイの至宝がついにヨーロッパへ。スペインで輝けるか
タイNo.1ストライカーのテラシル・デーンダがついにヨーロッパ移籍を果たした。タイ代表で10番を背負い、タイプレミアリーグのムアントン・ユナイテッドのエースストライカーだった彼に関しては、数年前から海外移籍の噂が度々流れていた。
そして今年の2月という異例の早い時期に、正式にスペインのリーガ・エスパニョーラのUDアルメリアに2014-2015シーズンの1年間、レンタル移籍をすることが発表された。アルメリアには買い取りのオプションが与えられているという。
現在、テラシルはスペインに渡ってチームのトレーニングに加わっている。与えられた背番号は18。
2012-2013シーズンに1部に昇格を果たしたアルメリアは、昨季を降格圏の18位オサスナからわずか勝ち点1差の17位で終え、からくも降格を免れた。
2月に移籍が発表された時は、チームが来シーズンどのカテゴリーでプレーするのかまだ不確定だったが、残留が決まったことでレアル・マドリーやバルセロナと相まみえるチームにタイ人選手が加わることになった。7月30日にはタイで古巣ムアントン・ユナイテッドとのプレシーズンマッチも予定されている。
テラシルは1988年6月生まれで現在26歳。チームが無敗でリーグを制した一昨年には得点王とリーグMVPのタイトルも手にしている。足元の柔らかなテクニックに加え、縦に抜けるスピードを持ち、下がった位置から味方のチャンスも演出できる。
ボディバランスに優れ、181cmの身長からヘディングでもゴールを決められる、いわゆる万能型のストライカーだ。