柿谷、田中順也がCL常連の強豪へ。まずは出場機会確保が課題
柿谷曜一朗がスイスのバーゼルへ移籍。リーグ全体のレベルはトップレベルと比較すれば高くはないが、バーゼルはリーグ5連覇中で欧州CL常連の強豪だ【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】
さらに、昨シーズンは故障者の続出によって“浪人”だったマヌエル・フリードリヒとの契約で対応せざるを得なかったCBには、フライブルクのマティアス・ギンターを獲得。W杯での出場機会は無かったものの、20歳にして優勝メンバーに名を連ねた将来性抜群の若手だけに期待がかかる。
日本人選手では、長谷部誠がニュルンベルクからフランクフルト、大迫勇也が1860ミュンヘンからケルン、原口元気が浦和レッズからヘルタに移籍。フランクフルトには乾、ケルンには長澤、ヘルタには細貝と、3チームとも既に日本人が在籍しているだけに、切磋琢磨して活躍を見せて欲しい。
その他の日本人選手は、柿谷曜一朗がスイスのバーゼルへ移籍。リーグ全体のレベルはトップレベルと比較すれば高くはないが、バーゼルはリーグ5連覇中で欧州CL常連の強豪。それだけに所属する選手のレベルも高い。柿谷は、まず試合に出場することを目標にアピールしなければならないだろう。
さらに、柏レイソルの田中順也がポルトガルの強豪スポルティングCPに移籍。このスポルティングも今シーズンの欧州CLに出場する欧州屈指のクラブであり、所属選手のレベルも高い。田中は、プレシーズンマッチでも順調にアピールしているだけにシーズンでの活躍に期待したい。
ここまでの補強状況を見て、最もチーム力を上げることに成功したのはチェルシーと言える。最大の補強ポイントだったセンターフォワードに理想的な選手を手に入れたことが大きい。昨シーズンのチームにジエゴ・コスタの得点力が加われば驚異的な強さを発揮する可能性も十分だ。
ここで紹介し切れなかったクラブも多くの有力選手を獲得しているが、移籍市場はまだ1ヵ月以上の時間を残している。特に、期限ギリギリには驚くような高額移籍もあるため、各クラブの動向にはまだまだ目が離せない。
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