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既に100億円以上投入したクラブが5つも。移籍市場前半戦を総チェック! 欧州で最も戦力アップに成功したのは?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography

2選手に100億円費やしたユナイテッド。更なる補強も示唆

既に100億円以上投入したクラブが5つも。移籍市場前半戦を総チェック! 欧州で最も戦力アップに成功したのは?
マンチェスター・ユナイテッドは、まず指揮官にルイス・ファン・ハール監督を迎えた【写真:Getty Images】

 香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドは、まず指揮官にルイス・ファン・ハール監督を迎えた。先のW杯では、オランダ代表を老練な采配で3位に導いた名将だけに、ファンは再建への期待が膨らんでいるはずだ。

 昨シーズン中から大型補強を噂されていた選手には、ビルバオから攻撃的MFのアンデル・エレーラを3168万ポンド(約54億7600万円)で獲得。さらに、サウサンプトンからは19歳の左SBルーク・ショーを3300万ポンド(約57億円)で獲得した。

 2選手に100億円以上を費やしたが、クラブは更なる補強を示唆している。マルコ・ロイスやフアン・クアドラードへの興味も伝えられており、いよいよ香川の立場も危うくなりそうだ。

 上記の通り、主力選手の“草狩り場”となったサウサンプトンは、マウリシオ・ポチェッティーノ監督もトッテナムへ移籍。ロナルト・クーマン新監督の下で新たにチームを作り直すこととなったが、吉田麻也にとっては好機。新監督へアピールしてポジションを取り戻して欲しい。

 セリエAでは、王者ユヴェントスが突然の指揮官交代で話題となった。11-12シーズンからチームを率いてきたアントニオ・コンテ監督が退任を発表し、昨シーズン途中までミランを指揮したマッシミリアーノ・アッレグリ監督が就任。

 コンテ監督は、チームを3連覇に導き、昨シーズンには勝ち点102という圧倒的なチームを作り上げただけに、選手にもファンにも激震が走った出来事となった。

 しかし、選手にはレアル・マドリーからアルバロ・モラタを獲得。マドリーでは厚すぎる前線の選手層に阻まれて出場機会が少なかったが、実力は十分。同じ境遇からイタリアへ渡ったナポリのカジェホン級の活躍が期待できる。

 さらに、ユナイテッドからパトリス・エブラを獲得。33歳となり、全盛期とは程遠い状態だが、移籍金120万ポンド(約2億円)で獲得出来た。エブラの経験値を2億円で手に入れたと考えれば安い金額と言えるだろう。

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