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既に100億円以上投入したクラブが5つも。移籍市場前半戦を総チェック! 欧州で最も戦力アップに成功したのは?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography

アレクシス・サンチェスを獲得したアーセナル。確実にチーム力アップ

 昨シーズンのプレミア王者で、毎シーズン大型補強を続けているマンチェスター・シティは、ポルトから守備的MFのフェルナンド、アーセナルから右SBのバカリ・サニャ、マラガからGKウィリー・カバジェロを獲得。経験も豊富な実力者を補強したものの、ここまでは比較的おとなしいオフとなっている。

 絶対的エースのスアレスをバルセロナへ売却したリヴァプールは、サウサンプトンのイングランド代表コンビであるランバートとララーナを獲得。昨シーズンはポチェッティーノ監督の下で中心選手としてコレクティブなサッカーを披露しており、リヴァプールにもフィットしやすいはずだ。

 その他、ベンフィカからセルビア代表でウイングのラザル・マルコビッチ、レバークーゼンからは守備的MFのエムレ・カンといった20歳の2選手を獲得。

 ララーナに2728万ポンド(約47億1600万円)、マルコビッチに2200万ポンド(約38億円)、カンに1056万ポンド(約18億2600万円)と安くはない金額となったが、スアレスの移籍金を使って若く才能のある選手を獲得することに成功した。

 ただ、それでもスアレスの穴は埋まったとは言えず、スタリッジにかかる責任は重くなりそうだ。

 昨シーズンは、メスト・エジルを期限ギリギリで獲得してFAカップを制し、9シーズンぶりにタイトルを手にしたアーセナルは、今シーズンも2列目を補強した。

 スアレス獲得を狙っていたバルセロナからアレクシス・サンチェスを獲得。“余剰戦力”になったとは言え、実力は世界屈指。確実にチームの力は上がったと言えるだろう。

 ラムジーやウォルコットの負傷離脱以降、攻撃面での負担が増したことで終盤にパフォーマンスを落としたエジルを助ける存在となりそうだ。

 さらに、サニャが抜けた右SBにはニューカッスルから同じフランス代表のマテュー・ドゥビュシーを獲得。ドゥビュシーは28歳と最も脂の乗った年齢で、代表でもレギュラーとしてW杯を戦っている。サニャ以上の活躍も十分可能だ。

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