スアレス獲得も100億円以上を費やしたバルセロナ
ブラジルW杯も終了し、各クラブも選手補強のスピードを一気に加速してきた今日この頃。超高額の移籍金による大物選手の移籍も少なくはなかったが、ここまでの欧州主要クラブ移籍状況を見てみよう。
まず、毎シーズンオフに大金を投資し続けている2クラブを中心としたスペイン。今シーズンも例に漏れず、早くも天文学的な移籍金を叩いた。
その中でも、ルイス・エンリケ新監督のもと、覇権奪回を目指すバルセロナが攻めの姿勢を見せている。チェルシーへ移籍したセスクに代わってラキティッチと17歳のハリロビッチを獲得。
さらに、ビクトル・バルデスとピントが同時にチームを去ったGKには、ボルシアMGからテル・シュテーゲンとレアル・ソシエダからクラウディオ・ブラボを獲得した。
ラキティッチは26歳、シュテーゲンは22歳と若く、能力も即戦力として期待できる。大幅な戦力ダウンを防ぎ、若返りにも成功した。さらに、ハリロビッチは当面はバルサBの所属となるが将来性は抜群。現在と未来を同時に補強できたことは大きな成果と言えるだろう。
そして、もっとも注目を集めたのはルイス・スアレスの獲得だ。移籍金は8100万ユーロ(約111億円)と見られているが、昨シーズンのリヴァプールでの活躍ぶりからも、妥当とは言い無いが理解は出来る金額だ。しかし、W杯で2度目の噛み付き事件を起こすなど、奇行が多いだけに不安も付きまとう。
さらに、最も補強すべきセンターバックをまだ獲得しておらず、昨シーズンの課題は解消できていない。既にかなりの金額を費やしたが、ここからの後半戦で誰を獲得するのか注目したい。