「素直にリスペクト」「彼のような選手こそ『プロフェッショナル』」
欧州での経験からサッカー界の共通語である英語の素養の必要性を痛感していた古賀が、本人曰く「リベンジを果たす」地として選んだのが、豪州の地だった。
「(サッカー界全般が)どうしても欧州に目が向いてしまう傾向があるのも事実です。僕も感情だけで考えると、今すぐにでも(欧州に)戻りたい気持ちはある。でも、それでは余りにも世の中の流れにとらわれ過ぎていやしないか、と思ったんです。
先入観に囚われず、自分の頭で考えて、指導者としてチャレンジしたいと思ったのが豪州なんです」と語る古賀の表情には、豪州行きを決めたことへの後悔は微塵も感じられない。
そんな二人に、お互いを語ってもらった。
「素直にリスペクトしています。(古賀は)何でもできることに真摯に取り組んでいるし、言葉や文化の問題にもすぐに適応して、前向きに努力していますからね。
時間の許す限りトップチームの練習を見学にくる姿勢とか、簡単なことですけど、なかなか出来ることじゃない。そういう積み重ねで、(5ヵ月という短期間で)立派なクラブの一員としての立場を確立していますよ」というのが、村山の古賀評。
「今まで、彼(村山)ほど言葉に力があり、自分自身を律することのできる選手に出会ったことがありません。自己管理の徹底ぶりなど、本当に勉強熱心。
力強い発言に説得力があるのも、そうした彼の行動やパーソナリティに裏打ちされているからなんです。彼のような選手こそ『プロフェッショナル』と呼べる選手」と、こちらは2歳年長の古賀の村山評。