柿谷ありきの部分はあったが本人の調子は…
河治 柿谷もそれをすごくわかっているのか、自分は高い位置を取り続けなきゃいけないという意識でプレーしていた。彼も本当はボールを触りたいはずなんだけど――。
飯尾 日本代表では相手CBとずっと駆け引きをしている。
河治 柿谷も自分なりにやるべきことはわかっていたと思う。ただ、その狙いは柿谷ありきの部分があって、今年になって柿谷はJリーグでもあまりパッとしなくなってしまった。
飯尾 本田、香川、柿谷の3人がパッとしなかったことが最後に大久保を呼んだ理由なのかな、と思う。
河治 そうですね。大久保にしてみれば、これだけ使ってくれるんだったら、もっと早く呼んでよっていう気持ちかもしれないけど、大久保の能力が高いのはザッケローニも重々承知しつつも、入れないで済むんだったら、というのはあったと思う。呼ばないで済むなら若い選手を入れるとか。
飯尾篤史(司会)
1975年生まれ。サッカーライター。週刊サッカーダイジェスト編集部を経て、2012年に独立。Jリーグから代表まで幅広く取材
河治良幸
1973年生まれ。『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当。プレー分析を軸にグローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。
北健一郎
1982年生まれ。ストライカーDXの編集部を経て2009年に独立。現在はサッカー、フットサルを中心に活動中。
清水英斗
1979年生まれ。ドイツやオランダ、スペインなど海外での取材活動を機に、現在は日本でフリーランスとして活動中。