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【数字で振り返るW杯】データで選出する“真のMVP”はマッツ・フンメルス! 攻守両面で極めて高い貢献度

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

“真のMVP”は? 攻守に高い貢献度を示したのは…

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真のMVPは、マッツ・フンメルス【写真:Getty Images】

 では、ここまでの全8項目のランキングから各選手に振り分けたポイントの合計を見てみよう。

1位 マッツ・フンメルス 56点
2位 チアゴ・シウバ 55点
3位 マルコス・ロホ 52点
4位 トニ・クロース 48点
5位 オスカル 46点
6位 ロン・フラール 45点
7位 ステファン・デ・フライ 42点
8位 トーマス・ミュラー 41点
9位 アリエン・ロッベン 40点
10位 カリム・ベンゼマ 30点

 以上の結果、今大会の“データ上”のMVPはドイツのマッツ・フンメルスに決定!

 全体的にディフェンダーの選手に高得点が与えられる結果となったが、「パス成功本数」の項目でプレッシャーの少ない最終ラインからのパスは比較的通りやすく、守備陣に有利に働いたかもしれない。とは言え、最終ラインからの質の高いビルドアップは良い攻撃に不可欠だ。

 また、ドイツはフンメルスが欠場したベスト16のアルジェリア戦で最も苦戦を強いられており、準々決勝フランス戦ではフンメルスの得点によって1-0で勝利している。

 さらに、ノックアウト方式のトーナメントでは攻撃力以上に守備力が求められる上に、現代サッカーではディフェンダーの攻撃力も重視されている。ドイツのように全体をコンパクトに保つチームにとっては尚更だ。

 それでも未だにMVPや最優秀選手には攻撃的なポジションの選手が選出される傾向にある。ディフェンダーにもスポットを当てなければならない時代になってきているのではないだろうか。

 この人選には賛否両論あると思うが、攻守に素晴らしいパフォーマンスで優勝に貢献したフンメルスにMVPの称号を与えるのもフェアな選出と言えるだろう。

【了】

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