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日本代表・惨敗の内実【その1】賞味期限切れだったチーム。コンディション調整重視で連携は強化されず

text by 中山佑輔 photo by Getty Images

イトゥはベストな選択だったか?

飯尾 そうですね。僕もグループリーグを抜けるだろうとは思っていました。これは結構本気で。ベスト16がまさに勝負だと思っていたし。イトゥに関しては、正直、暑熱対策がどこまで成功したか、専門家の話を聞いてみたいです。

河治 4年前の南アでは、高地対策がはまった。

 前回は大学の専門家がしっかりついて、やってくれましたね。

飯尾 だから今回はそういう人の名前が出てきてないけど、さすがにそれだけ自信を持ってイトゥを選ぶぐらいだから、専門家のサジェスチョンがあった上でイトゥを選んでいるんじゃないかなと思っていた。

 結構大事なのは、ベストだったのかどうかっていうところだと思うんですよね。イトゥでも大丈夫だけど、本当はレシフェとかナタールが試合会場だったら、ここの方が良かったという選択肢があるなら、そっちを検討するべきだったと思うし。

河治 そうですね。原さんが100%のところはないという前提で選ばないといけないと言っていましたが、100%に近づける努力をしたのかというところが気になります。

清水 ドイツ代表なんか、100%自分たちが満足できるところがないから自分たちで100%作りましたよね。

河治 確かに今大会のドイツは、90分の中で苦しい時間帯を迎えることもありますけど、ヨーロッパの中では――。

 一番走れている。

河治 それだけの準備をしたんだろうね。

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