「シュート本数」トップはベルギー対米国の52本
現地時間6月12日に行われたブラジル対クロアチアによる開幕戦から、同7月13日のドイツ対アルゼンチンの決勝戦まで全64試合が行われたブラジルW杯。
もちろん、好きな選手が出場している試合や思い入れのある国の試合には特別な感情が湧くため、観戦も熱を帯びたものになる。では、客観的に見てどの試合が最も白熱した試合となったのだろうか? FIFA公式サイトに掲載されている試合ごとのデータを参考に今大会の“ベストバウト”を探ってみよう。
まず、最も分かりやすいところは「シュート本数」。シュートの打ち合いはサッカーの醍醐味でもあり、シュートを打たなければ点も入らない。以下は、1試合のシュート数ベスト5。(別表でトップ10を掲載)
1位 ベスト16 ベルギー 2-1e 米国 52本(ベ38本、米14本)
2位 ベスト16 アルゼンチン 1-0e スイス 43本(ア29本、ス14本)
3位 ベスト16 ドイツ 2-1e アルジェリア 40本(ド29本、ア11本)
4位 グループリーグ スイス 2-5 フランス 39本(ス17本、フ22本)
5位 グループリーグ カメルーン 0-4 クロアチア 39本(カ18本、ク21
※eは延長戦
ベスト16のベルギー対米国が以下を大きく引き離す52本でトップとなった。延長戦まで及んだ試合はシュート数が多くなるのは当然だが、この試合は終盤の米国の猛攻など、非常に見応えのある試合だった。
また、上位10試合がベスト16までで占められているのが印象的だ。内訳を見るとシュート数が一方に偏っており、もう一方が耐える展開を強いられていたことが分かる。それでも多くの場合は優勢だったチームが最終的には勝利を挙げている。
例外は日本対コロンビア。カウンターを狙うコロンビアに対して、玉砕覚悟で前に出た日本という構図だったため、“逆転現象”が起こった。