これ以上の体幹トレーニングは不要
その他にもフリーキックが入りにくくなった、ドリブルが苦手になった、ペナルティエリアに侵入しにくくなった、さらにバセドー病が疑われるような症状が顔に出てきた……これら様々な状況は、すべてが「腰を柔らかく使えないこと」に起因しているように感じます。
本田選手はもう、十分な体幹の強さを持っています。これ以上体幹トレーニングなどを頑張ってゴツい身体を作るのではなく、腰を柔らかくする、背骨を柔らかくする、そういう柔軟性に重きをおいたトレーニングを行うことでトップフォームをまた取り戻せるように思います。
しかし、本田選手はW杯後に「パワーを身につけて戻ってくる」という趣旨の発言をしているようです。そのコメントだけでは何とも言えませんが、もしそのパワーが「固めて強くする」という方向であれば、恐らくパフォーマンスは落ちてしまうでしょう。
(語り手:Oriental Physio Academy高木翔)
Oriental Physio Academy
2014年1月1日設立の理学療法士集団。“理学療法と東洋医学の融合”を掲げ、治療の可能性を追求するセラピストに対し様々な提案を行う。トリガーポイント療法、筋肉や筋膜の連鎖、東洋医学で使われる経路や経穴の知識、東洋医学の五行論を用いた筋膜やトリガーポイントの連鎖に関する知識、武術を応用したスポーツ動作など、提供する知識の幅は多岐にわたる。代表の波田野征美(はたの・まさはる)、副代表の高木翔(たかぎ・しょう)をはじめとする5名の理学療法士・柔道整復師、1名のメディア担当者で構成。トリガーポイント療法を軸とした理学療法士向けセミナーは全国各地で大盛況、関東圏のセミナーは発表からほどなく満席となる大人気を誇っている。
治療・執筆・セミナー・講演・コンサルティング(選手・チーム)の依頼・お問い合わせはメディア担当・澤山(さわやま)まで。
HP:http://oriental-physio-academy.jimdo.com/