「“戦術学者”ザッケローニに従うだけの用心深すぎる兵隊たち」
ブラジルはコロンビアを大会から追いやり、オランダは中盤を省略するダイレクトパスとパワフルな攻撃を繰り出した。
ドイツは、わずかながら以前の姿を取り戻して容赦のない強さを持った。また、彼らのオーガナイズされたフットボールは、今大会の完成度に達するまでに10年の歳月を費やした。
今回のW杯は何を示したのか? それは、チームが成功を収めるためには、たった1つの方法では不十分だと言うことだ。
一方、あっさりとグループステージで敗退した日本は、「自分たちのサッカー」に頑として固執するあまり、わずか勝ち点1を獲得しただけという悲惨な結果に終わった。
世界中のサッカーを見続けている英紙ガーディアンのパオロ・バンディーニは、0-0に終わったギリシャとの馬鹿げた試合について、サムライブルーをこう評している。
「“戦術学者”アルベルト・ザッケローニに従うだけの用心深すぎる兵隊たち」
万歳! 日本サッカー。
当然、スタンドやソファーに座って選手や監督を非難することは簡単だ。そこで、私はグループステージが終了した頃、ザックジャパンのブラジルでの失望について何人かの人物に尋ねた。そして、彼らから聞けたことは『全く感銘を受けなかった』ということだった。