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明暗を分けた選手層。シュールレとゲッツェ、交代選手が試合を決めたドイツ。低調なパフォーマンスに終始したアルゼンチン

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

試合から消えたアグエロ。パラシオは決定機を外す

 その一方でアルゼンチンは、後半開始からFWエセキエル・ラベッシに代わって投入されたFWセルヒオ・アグエロが低調だった。オプタ社によるパフォーマンススコアでは、両チーム最低となる-29点。負傷の影響もあって万全なコンディションとは言えず、試合から消えてしまった。

 さらに、同33分にFWゴンサロ・イグアインに代わって出場したFWロドリゴ・パラシオは、これまで同様に決定的チャンスを迎えながらフィニッシュを決め切れず。同41分にMFエンソ・ペレスに代わって投入されたMFフェルナンド・ガゴも目立ったプレーは無かった。

 やはり、ベルギーとの準々決勝で負傷したMFアンヘル・ディ・マリアを起用できなかったことは痛かった。さらに、こんな時こそカルロス・テベスがいれば…という思いも沸き上がってくる。

 とは言え、これまでも世界有数の選手を擁しながらW杯では苦杯をなめ続けてきたアルゼンチンが24年ぶりに決勝へ進出したことは事実。そして、それは走らずとも試合を決めてきたメッシの存在あってこそ。

 逆に、「走れないから」とメッシを外したり、メッシに「走れ」と強要すれば同じような結果を残すことは難しかっただろう。そう言ったチームを作ったサベーラ監督の手腕は否定されるべきではないし、むしろ決勝進出を果たし、紙一重の激闘を繰り広げたことを称賛されるべきだ。

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