日本時間13日午前5時、ブラジルW杯3位決定戦においてブラジル代表とオランダ代表が対戦する。
優勝を目指しながら準決勝で敗れた両者だけに、3位決定戦というのは不本意だろう。しかし、見る側にとってはブラジル対オランダというカードは見逃し厳禁の好カードだ。
開催国ブラジルは、準決勝でドイツにショッキングな敗戦を喫したが、何としても勝利で終わりたいところ。3位決定戦では、主将のDFチアゴ・シウバも出場停止から復帰するため、守備の安定感は取り戻せるはずだ。
また、これまでの3位決定戦ではメンバーを変えてくるチームが多いため、出番の少なかったDFマクスウェルやMFウィリアン、MFエルナネスは出場のチャンスだ。
対するオランダも、主将のFWロビン・ファン・ペルシーに代わってFWクラース=ヤン・フンテラールが先発する可能性も十分にある。また、欧州予選では主力として貢献しながらも、システム変更によって本大会では出番を減らしたFWイェレマイン・レンスも起用される可能性がある。
戦術的な理由での監督の判断とはいえ、先発がグループリーグ最終戦チリ戦のみという状況には、レンス本人も悔しい思いやフラストレーションを溜め込んでいたはず。起用されれば、気合いの入ったプレーを期待できるだろう。
これまでの傾向から、3位決定戦はオープンな展開になる可能性が高いだけに、見る側にとっては非常に見応えのある試合になるはず。選手や監督からは存在意義を問う声もあるが、試合が始まれば全力で勝ちにいくだろう。
そして、なによりもW杯という4年に1度の大舞台で試合が減るのは悲しい。両者には記憶に残るような激戦を期待したい。
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