「負けから何かを学ばないといけないんだ」
「もう一つの質問は、フェリポンのことだね。僕たちブラジル人、特にメディアにはちょっと間違った癖がある。試合に負けたら、何かを変えないといけないと思うことだ。試合に負けると『ああ選手を変えなきゃ、とか監督を変えなきゃ』という事になってしまう。
サッカーはそんなもんじゃない。僕はそれを身を持って経験してきた。負けたからって監督を変えようってなるのではなく、負けから何かを学ばないといけないんだ。
負けた後、何かを変えるのではなく、負けた後にはどこが間違っていたのかをしっかりと見極めて修正すればいいんだ。それが一番大切なことだ」
――今眠りについて、起きた時に2018年ロシア大会の1週間前だったとしたら?
「僕は仲間たちとピッチにいたい。今は4年後のことを考えてもしょうがない。僕らは今大会全てを尽くしてきたんだ。僕たちの名前をもっとポジティブな形で歴史に残すチャンスがあったが僕たちはしくじったし、夢を逃してしまった。
素晴らしい足取りだったとはいえないが、普通の結果は残してきた。だからこそ準決勝までたどりつけたんだ。ただ、僕らは誰もが魅了されるブラジル代表のサッカーは披露出来なかった。
今は決勝戦のつもりで頭をしっかりとあげて、3位決定戦に挑んで勝利とともに笑顔でW杯を終えることだ。気休めにもならないし、痛みをそれほど癒すことにもならないが、でも大事な試合だ」
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