「彼は大きな才能を持っていた」
「(PK戦直前に)2人の選手に1本目を蹴るように頼んだが断られ、結局(ロン)フラールに頼んだ。彼は今日の試合で最高のプレーを見せていたから自信があると思った。だが、PKがいかに難しいものであるかが証明される形となった。PK戦で負けるのは最悪のシナリオだ。少なくとも我々は互角に戦っていただけに、失望は大きい」
ファン・ハール監督は準々決勝のコスタリカ戦で延長終了間際に途中出場し、PK戦で2本のシュートを止める活躍を見せてオランダの4強進出に貢献したGKティム・クルルの起用について、「ヤスパー(シレッセン)を替えられたなら替えていたが、すでに交代枠を3回使っていたからできなかった」と説明。
BBCの調べでは、シレッセンが公式戦において、エールディビジで8度、チャンピオンズリーグで3度、W杯で6度の計17回、PKを経験しているが、一度もセーブしたことがないことも明らかとなっている。
一方、ファン・ハール監督は過去に相手GKのセルヒオ・ロメロにPKの止め方を教えていたことを明かした。同監督とロメロはエールディビジ(オランダ1部)のAZアルクマールで2007年から2シーズンを共にしており、08-09年シーズンには同リーグを制した。
ファン・ハール監督はロメロについて、「私はかつてロメロにPKの止め方を教えた事があるだけに、止められたのは痛い。AZはロメロにとって欧州で初めてのクラブだったし、彼は大きな才能を持っていた」と明かした。
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