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怒り収まらぬブラジル紙。選手採点は全員が0点、監督は-10点。「地獄に行くのはお前だ、スコラーリ」

歴史的な惨敗から一夜明けても、ブラジルメディアのよるセレソンへの怒りは収まらない。恒例の選手採点では0点が並び、監督には-10点をつける現地紙も。1950年の悲劇を超える恥辱として、各紙、厳しい言葉ばかりが続く。

text by 下薗昌記 photo by Masaki Shimozono

何が何でも勝て、という論調ではなかったが…

怒り収まらぬブラジル紙。選手採点は全員が0点、監督は-10点。「地獄に行くのはお前だ、スコラーリ」
サンパウロ市内の早朝、新聞販売店に並ぶ一面を見入る市民たち【写真:下薗昌記】

 ブラジル代表の誕生から100年という歴史的な節目のW杯で喫したセレソン史上最悪の惨敗。64年前の自国開催で喫したマラカナッソ(マラカナンの悲劇)は文字通り、国家的な悲劇だったが、8日の準決勝で喫した1対7のスコアは「ミネイロンの恥辱」として永遠に語り継がれることになる。

 衝撃的かつ屈辱的な大敗から一夜明けたブラジル各地のメディアの論調もまた、歴史に残る厳しいものだった。

 エースのネイマールが負傷離脱した上に、主将のチアゴ・シウバも出場停止。攻守の主軸を欠いたまま、何が何でもドイツに勝てと求めるほどブラジルのメディアは無茶ではない。

「この状況でドイツに勝つのは難しい」「勝たなければ行けないという責任を背負うのはドイツ」と、ブラジルの置かれた状況の厳しさは戦前から認識していたブラジルメディアだけに、ただの敗戦ならばヒステリックな反応にはならなかったはずだ。

 ところが無策な指揮官と、精神的な脆さを露呈した選手たちは1対7というあり得ないスコアでミネイロンスタジアムに葬り去られた。

 サンパウロの高級紙のフォーリャ・デ・サンパウロは一面トップの見出しが「史上最悪の負けを喫したセレソン」。同じくエスタード・デ・サンパウロも「ホームでの屈辱」と歴史的敗北を大きく扱った。

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