一方で警戒の声も。「最も困難な挑戦が我々を待ち受けている」
もちろん警戒の声が全くない訳ではない。シュバインシュタイガーの「ブラジル代表にはスコラーリとパレイラという2人のとても経験豊かな監督、コーチがいる。両者とも既に世界王者となったことがある」というコメントも掲載されている。
タイトルを得るチームは知性に溢れる監督、コーチを抱えている、との持論を持つシュバインシュタイガーは、相手のホームアドバンテージを意識しながら、最大の敵をブラジル代表のコーチングスタッフと見ている。
また7月7日付のキッカーでは、チーフレポーターのカールハインツ・ヴィルト氏が、準決勝で敗退した2006年の事例を挙げながら、ドイツ代表は本命ではない、とした。同誌内では、「エジルは準決勝で先発に留まるべきか」という議論がなお交わされている。
7月7日付レヴィア・シュポルトは、「今、ワールド・サッカーでの最も困難な挑戦が我々を待ち受けている」というフンメルスのコメントを掲載した。
レヴィア・シュポルトは、「レーブはあらゆるオプションを持つ」として、フランス戦と全く同じ先発メンバーを予想した。一方でキッカーは、ワントップにクローゼではなくミュラー、そして左翼にポドルスキを予想している。それ以外はこちらもフランス戦と全く同じメンバーだ。
いずれにせよドイツ国内は、なお警戒を抱きながらも、タイトルへの大きな希望を持って、ブラジル代表との一戦を迎えようとしている。
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