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ジュニサカ 10年前

ゴールキーパーの仕事は9割が”コーチング”。これだけは覚えておきたい基本ポイント

最後の砦としてゴールを守る、GKというポジション。相手の決定的チャンスやシュートを止めたりすることで活躍する場面もあります。しかし、その場面が起こるまえに的確なコーチングや最適な準備をすることで、自分たちに不利な状況を未然に防ぐことができます。そこで今回は元日本代表である小島伸幸氏から学ぶGKのコーチングにつて紹介します。

text by 小島伸幸 photo by Getty Images

『GK(ゴールキーパー)の優劣は、ボールに触れない『89分間』で決まる』より転載

いいバランスの攻守の陣形を整えるために、コーチングが大切

 試合中、ゴールキーパーにボールが飛んでくるのはほんの数秒という世界。

ゴールキーパーの仕事は9割が”コーチング”。これだけは覚えておきたい基本ポイント
ドイツ代表マヌエル・ノイアー【写真:Getty Images】

 たとえば、シュートを20本打たれたとしても、ボールを持っている時間はせいぜい200秒程度だろう。

 クロスボールへの対応などを加えてもトータルで400秒程度。つまり、90分間にロスタイムを加えた時間のうち89分間以上はその他の準備にあてることになる。

 ところでゴールキーパーの準備とは何だろう?

 いいバランスの攻守の陣形を用意するということだ。

 そのために行うのがコーチングである。

 コーチングによってディフェンス陣がいい準備ができれば、ディフェンス組織は強固なものとなり、それはそのままゴールキーパーが実際に体を動かしてプレーする時間を減少させることにつながる。

 スーパーセーブはゴールキーパーがもっとも注目される花形のシーンだが、コーチングによっていい準備ができれば、相手にシュートすら打たせない守備ができる可能性が高まる。

 そうなれば、ゴールキーパーのスーパーセーブは必要がないし、ほぼコーチングだけで試合を済ませることも可能なのだ。

 スーパーセーブはないに越したことはないということだ。


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