オランダ代表は、日本時間6日午前5時から行われたコスタリカとの準々決勝で0-0からのPK戦の末に4-3で勝利。アルゼンチンとの準決勝へ駒を進めた。
オランダのルイス・ファン・ハール監督は、PK戦専用にGKを交代する采配を振るった。日本のサッカーファンにとっては、全国高校サッカー選手権で見慣れた光景だが、世界トップレベルでのトーナメントでは珍しい采配となった。
仮に失敗に終われば、大きな批判を集めることも予想出来る中で、この大胆な采配を振るうファン・ハール監督のメンタリティーは凄まじいと言える。
さらに、ヤスパー・シレッセンに代わって延長後半ロスタイムからゴールマウスに立ち、1プレーもすることなくPK戦に臨んで2本を止めたティム・クルルのメンタルも常人の域を超えている。
26歳のクルルは、ADOデン・ハーグのアカデミーから、18歳のときにイングランドのニューカッスルへ移籍。オランダ代表では珍しくオランダ国内でのプロ経験のない選手だ。
また、PK戦を前に交代を命じられたシレッセンが、勝利の瞬間には誰よりも早くピッチへ駆け込んでいく姿は印象深い。本心では悔しい気持ちがあるはずだが、チームのための振る舞いとして素晴らしいものだった。
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