攻撃陣に緊急事態。アグエロに続いてディ・マリアも離脱か
ベルギーは、ボランチのアクセル・ヴィツェルがアンカー気味にポジションを取ることで、スイス戦まで4戦連続マン・オブ・ザ・マッチに選出されていたメッシを封じる作戦を実行。
メッシ自身は不発に終わったことで、これは一定の効果を生んだが、本来ダブルボランチを組むマルアン・フェライニが守備に戻らず(パフォーマンススコアでは両チーム最低の-25点)、ヴィツェルの両サイドに広大なスペースを残して失点のきっかけを作った。
さらに、メッシは13本のパスのうち、中央方向へのパスはわずか1本と、このサイドのスペースを突くことでベルギーの守備陣を悩ませた。特に、前半28分に見せた、いや魅せたベルギーの右サイドバック、トビー・アルデルワイレルトの裏を突くスルーパスは鳥肌ものだった。
しかし、このパスを受けたディ・マリアがシュートを放った際に右太股を痛めてエンソ・ペレスと交代。ここまでメッシとの抜群のコンビネーションを見せているだけでなく、豊富な運動量で攻守に高く貢献していただけに、離脱となれば大きな戦力を失うことになる。
既にアグエロがグループリーグ第3戦ナイジェリア戦での負傷によって離脱。ディ・マリア、アグエロともに復帰の可能性は残っているが、揃って欠場の可能性もある。
エンソ・ペレスやロドリゴ・パラシオ、マキシ・ロドリゲス、アウグスト・フェルナンデスといった面々では大きくスケールダウンしてしまうだけに、診断結果が気になるところだ。
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