選手たちには過剰な警戒なし
またウィルモッツ監督は、フェルトンゲン(内転筋)、アルデルヴァイレルト(腿)、デンベレ(腿)の3人が、出場は可能な状況ながら、コンディションは微妙であると、前日会見で明かしている。
そして報道の中心はやはり、4度バロンドールに輝いているリオネル・メッシをいかに攻略するか。ベルギーは過去にも、82年大会、86年大会と2度、マラドーナ擁するアルゼンチンとぶつかり、1度目は勝利をあげているが、86年はまさに彼らに決勝進出を阻止された。
ウィルモッツ監督は「アルゼンチンはメッシだけのチームではない」と語る。
「アルゼンチンには敬意をもって臨むけれど、過剰に畏怖することはない」(フェライニ)、「アルゼンチンにはメッシがいるが、俺たちにはアザールがいる」(ミララス)、「僕らはアルゼンチンと対戦するのであって、メッシと戦うわけではない」(デブライネ)と、選手達も過剰な警戒はしていない。
今大会活躍の光るファン・ブイテンは、所属するバイエルンのグアルディオラ監督から受け取った『君たちの可能性を信じている。勝利の鍵は、相手がどれだけ強いかではなく、自分たちの持てる力に完全に集中することだ。自分の可能性をとことん信じて戦え』というメッセージをチームメイトたちとシェアしたそうだ。
勝っても負けてもヒーローのデビルズたち。ベルギーからの大声援を背に、熱のこもったパフォーマンスを見せてくれることだろう。
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