勝っても負けてもお祭り騒ぎ
また、ちょうどアルゼンチン戦の時間帯に結婚式をする予定になっていたカップルは、180人の招待客のために、披露宴会場にスクリーンを設置することに決めたそうだ。「そちらばかりに気をとられても困りますが…」とのことだが、実に粋なはからいだ。
リエージュ市では、アルゼンチン戦が終わった後から、市内を車両通行止めにすることを決定した。「サポーターが街へ繰り出してお祭り騒ぎをするのは大歓迎ですが、安全だけは徹底しなくてはなりませんから」というのが警察側が出したコメントだ。
とにかく、土曜日の夜は、ベルギー国中が『fete』(フェット)―お祭り―になる。勝っても負けても、勝てば祝勝会、負ければ残念会、ということで、いずれにしてもベルギーの人たちは今宵、今大会でのレッドデビルたちの奮闘に祝杯を上げる。
また、ブリュッセル市は凱旋パレードのために、市内の目抜き通りを解放することを提案したらしい。首都のブリュッセルでは、中心地のグランプラスという広場や国立スタジアムが恒例の祝勝会スポットだが、「そこではとても観衆を収納しきれないので」街頭パレードを企画しているとのこと。ここまで来たら、あとはいつ帰ってきても歓待、ということなのだろう。
また、約1100万人と人口が少ない国だけに、国外のサッカーファンも味方につけてしまおう!というユニークな企画も立ち上がっている。
『Belgiumize me!』 (ベルギマイズ・ミー! ベルギー化しよう!)なるもので、ウェブサイトを開くと、「自国代表が敗退したからって、まだまだブラジル大会は終わっていません。さあ、今度はベルギー化して、一緒に応援しませんか?」と呼びかけているのだが、自分の名前を書き込むと、ベルギー風の名前に変換してくれるので、それをツイッターなどでシェアして仲間意識を広めよう、というものだ。
ちなみに筆者(Yukiko Ogawa)のベルギー名は「Yvette Ochin」であった。御丁寧に音声ファイルも作動し、正しい発音まで教えてくれる。この名前をもらったら、もうあなたもベルギーサポ。興味がある方は以下のサイトでお試しを【http://www.belgiumizeme.be】。