ポゼッション・スタイルの継承
スペイン代表のグループリーグ敗退によって、時代の潮流は一つ終わりを迎えたという見方もある。しかし、そもそもスペイン代表を黄金期へと導いたのはFCバルセロナ=ペップ・グアルディオラであり、当のペップはドイツ、バイエルン・ミュンヘンへと移っている。
そして今、ペップの遺伝子はバイエルンの選手たちによってドイツ代表へと持ち込まれて、その血脈を張り巡らし始めた。今回フランス戦でラームが右SBを務めたことで、脈動はより新鮮なものとなったと言えるだろう。
ドイツ代表に限っては、他のSBの事情もあってラームの最適解は右SBだったのだ。ボランチとしてのラームが、ペップ・スタイルの象徴として取られがちだが、そもそもペップ・バイエルンでも時折右SBとしてプレーしている。そのことについて、レーブは少し取り違えていたのではないだろうか。
そして今や代表レベルでのポゼッション・スタイルの行方は、スペイン代表ではなくて、ドイツ代表が担っている。
来たる王国との一戦を終えて、本当の意味で新しい流れが示されるのかもしれない。
【了】
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