日本時間6日午前1時、ブラジルW杯準々決勝においてアルゼンチン対ベルギーがキックオフとなる。この両チームは、2日のベスト16でともに120分の激闘を繰り広げただけに、中3日でどの程度リカバリー出来たかが重要となるだろう。
ベルギーは、そのアメリカ戦でチーム合計147kmを走り、MFアクセル・ヴィツェルが14km、ケビン・デ・ブルイネが15km、そしてマルアン・フェライニは16kmを超える走行距離を計測している。
その一方でアルゼンチンは、同じ120分でチーム合計135km、選手個人ではFWゴンサロ・イグアインの13.5kmが最多。61%というポゼッション率も相まって、スタミナの面では大きくアドバンテージを得ていると言えるだろう。
特に、そんなアルゼンチンにおいて、FWリオネル・メッシは120分フル出場しながら、走行距離わずか10.7km。90分で退いたベルギーのFWディボック・オリギが10.6kmを走っていることからも、メッシがいかに走っていないかが分かる。
しかし、それでもメッシは4連続マン・オブ・ザ・マッチに選出される活躍でチームをけん引。走らなくても、という以上に走らないからこそ終盤の勝負どころで一発で試合を決めることが出来るのだ。
ベルギーが勝つためには、走り続けることはもちろん、ピッチ中央で“歩いている”メッシの存在にも常に気を配らなければならないだろう。特に、終盤になるに連れてメッシの危険度は毎分上がっていくため、DFヴァンサン・コンパニを中心とした守備陣は集中力を切らしてはいけない。
ただ、ベルギーもグループリーグでは今ひとつ調子の上がらなかったFWロメル・ルカクが、米国戦の延長戦から出場して1ゴール1アシストを決める活躍を見せただけに復調の期待が高まっている。ベスト8からは、相手のレベルも更に一段階上がるため、ルカクの活躍は不可欠だ。
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