観光面でも期待できる「香川」
さらには日西交流400周年を迎え、スペイン政府も日本人観光客の誘致に力を入れており、政府関係者からは日本、スペイン(マドリー)間の直行便の再就航が近いとの話も聞かれる。
現状でも人気のある国だけに、香川が加入してその上で直行便が就航されるようなことになればクラブの財政も潤うことになる。その付加価値も十分に考慮して再度その名をリストアップする可能性も否定はできない。
かつてレアル・マドリーを率いたモウリーニョ監督が、同クラブへ香川を誘ったと秘話を吐露したことがあった。そして今年の1月にはアトレティコの関心が報じられたが、現在はスペインのクラブからの獲得の噂は浮上していない。
ただ、能力、実績、そして前述のとおりマーケティングの面を考えても香川へ関心を持つリーガのチームが多いのは確か。水物のスポーツであるサッカーでは、一流の選手がパフォーマンスを発揮できずに終わることもある。
そうなると観光客が減少してしまう可能性もある。ハイリスクであるがハイリターンでもあるだけに、財政的に困窮するリーガのクラブがそれをどう捉えるかだ。
昨季、そしてW杯で不振続きだった香川だが、その評価は依然として高い。マンチェスター・ユナイテッドが値を下げて移籍を容認すれば、飛びつく欧州のクラブは数えきれないだろう。その中に香川の御眼鏡に適うスペインのクラブがあるのか、そしてそこを選ぶのか。今夏の移籍市場。その動向から目が離せない。
【了】
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